英語で御書『辮殿尼御前御書』の御文を拝していきましょう!

今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。

本日の御書は、「辮殿尼御前御書」の1文です。

原文

第六天の魔王・十軍じゅうぐんのいくさををこして、法華経の行者と生死海しょうじかい海中かいちゅうにして、同居穢土どうこえどをとられじ、うばはんとあらそう。
日蓮の身にあひあたりて大兵たいへいををこして二十余年なり。
日蓮一度もしりぞく心なし。

辮殿尼御前御書

第六天の魔王は、十種の魔の軍勢を用 いて戦を起こし、法華経の行者を相手に、生死の苦しみの海の中で、凡夫と聖人が共に住んでいるこの娑婆世界を取られないように奪おうと争っている。
日蓮は、その第六天の魔王と 戦う身に当たって、大きな戦を起こして、二十数年になる。
その間、日蓮は一 度も退く心はない。

英文

The devil king of the sixth heaven has roused the ten kinds of troops and, in the midst of the sea of the sufferings of birth and death,
is at war with the votary of the Lotus Sutra to stop him from taking possession of and to wrest away from him this impure land where both ordinary people and sages dwell.

It has been twenty or more years now since I found myself in that situation and began the great battle.

Not once have I thought of retreat.

The Great Battle

“rouse” は、「起こす」や「奮起させる」の意味合いを持ちます。

“troop” は、「軍勢」や「軍隊」の意味があります。

“in the midst of the sea of the sufferings of birth and death” で、原文の「生死海の海中にして」を表現していることが分かります。

“is at war with the votary of the Lotus Sutra” の主語は、離れていますが、”The devil king” ですね!

“votary” には、「修行者」や「信仰者」という意味があり、
“the votary of the Lotus Sutra” で、原文の「法華経の行者」を表現していることが分かります。

“possession” は、「所有物」や「所持」を意味する名詞で、
“take possession” で、「所有する」や「獲得する」というイメージになります。
また、”wrest away” で「取り上げる」という意味になります。
そのため、”to stop him from taking possession of and to wrest away from him” で、原文の「をとられじ、うばはんと」と表現していると推測できます。

“impure” は、”pure” の否定なので、「不純な」や「不潔な」という意味になります。

“sage” は、「聖人」や「賢人」の意味があります。

“dwell” は、「居住する」や「住む」の意味があり、
“live” の同義になります。
“this impure land where both ordinary people and sages dwell” で、原文の「同居穢土」を表現していると分かります。

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