英語で御書『開目抄』の御文を拝していきましょう!

今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。

本日の御書は、「開目抄」の1文です。

原文

ならびに我が弟子、諸難しょなんありともうたがう心なくば、自然じねんに仏界にいたるべし。
天の加護なき事を疑はざれ、現世の安穏あんのんならぎる事をなげかざれ。
我が弟子に朝夕ちょうせき教えしかども、うたがいををこしてみなすてけん。
つたなき者のならひは約束せし事を、まことの時はわするるなるべし。

開目抄

私も、そして弟子たちよ、
いかなる難があっても疑う心がなければ、必ず仏界に至るのであろう。
天の加護がないからと信仰を疑ってはいけません。
現世が安穏ではないからと言って、嘆いてはいけません。
弟子に朝に夕に教えてきたけれども、皆疑いを起こして法華経を捨ててしまった。
拙き者の常として、約束したことを大事な時に忘れてしまうのです。

英文

Although I and my disciples may encounter various difficulties,
if we do not harbor doubts in our hearts,
we will as a matter of course attain Buddhahood.

Do not have doubts simply because heaven does not lend you protection.

Do not be discouraged because you do not enjoy an easy and secure existence in this life.

This is what I have taught my disciples morning and evening,
and yet they begin to harbor doubts and abandon their faith.

Foolish men are likely to forget the promises they have made,
when the crucial moment comes.

The Opening of the Eyes

「弟子」は、”disciple” と言うのですね!知りませんでした笑

「自然に仏界にいたるべし」の英文は、”we will as a matter of course attain Buddhahood” になります。
「自然に」は、”as a matter of course” なんですね!
御書では文中で出てきていますが、文末でも使えるphraseだそうです。
あと、「仏界にいたる」は、”attain Buddhahood” なんですね!
なるほどです。

“harbor” って、「港」の意味しか知らなかったのですが、
“harbor doubts” で「疑う心を持つ」みたいな意味合いになるんですね!
確かに辞書にも、「〇〇を心に抱く」という意味が載っていました。

「嘆く」には、”discourage” が使われていますね!
個人的には、”sad” や “regret” かなぁと思っていたので、意外です。
“discourage” は “encourage” の対義語で、
“encourage”、つまり、「やる気を出させる」や「励ます」の反対の意味合いと理解すると、
御所の文章をより深く理解できますね。
“sad” や “regret”、つまり、「悲しむ」や「後悔する」という意味合いよりも、
「やる気を失う」や「落胆する」の意味合いが強いと理解できます。

あと、「現世の『安穏』」の英文が “not enjoy an easy and secure existence” となっており、”enjoy” が使われているのは、面白いですね!
そう考えると、意訳としては、「今現在が楽しくないからといって、落ち込んではいけませんよ」とも解せますね!

“abandon” は、「〇〇を捨てる」や「諦める」という意味合いがあります。
“faith” は、「信仰」の意味ですね!

“crucial” には、「極めて重大な」という意味合いがあり、
“the crucial moment” で「まことの時」を表現しています。

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