今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「崇峻天皇御書」の1文です。
原文
一代の肝心は法華経、法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり。
崇峻天皇御書
不軽菩薩の人を敬いしは、いかなる事ぞ。
教主釈尊の出世の本懐は、人の振舞にて候けるぞ。
釈尊一代の説法の肝心は法華経で、法華経の修行の肝心は不軽品です。
不軽菩薩が人を敬ったことは、どのような意味があるのでしょうか。
教主釈尊の出世の本懐は、人の振る舞いを示すことにあったのです。
英文
The heart of the Buddha’s lifetime of teachings is the Lotus Sutra,
and the heart of the practice of the Lotus Sutra is found in the “Never Disparaging” chapter.What does Bodhisattva Never Disparaging’s profound respect for people signify?
The purpose of the appearance in this world of Shakyamuni Buddha, the lord of teachings, lies in his behavior as a human being.
The Three Kinds of Treasure
“‘Never Disparaging’ chapter” が、「不軽品」と分かります。
では、”disparaging” とはなんでしょうか?
“disparaging” の動詞は、”disparage” で、「見くびる」や「けなす」という意味があります。
“disparaging”はその形容詞なので、”Never” が付くことで意味が理解できます。
また、「不軽」自体は、「軽んじない」という意味ですので、このような表現になったと推測できます。
“What does Bodhisattva Never Disparaging’s profound respect for people signify?” の主語は、”Bodhisattva Never Disparaging’s profound respect for people” になり、
動詞は、”signify” です。
主語が長くて、個人的には読みにくい文章です。
“Bodhisattva Never Disparaging” が、不軽菩薩のことですね!
“profound” は「深刻な」や「重大な」を意味する形容詞です。
“signify” は、「意味する」や「示す」という意味の動詞です。
最後の英文は、なんとなく意味は分かるのですが、
どうして “lie” が使われているのかが良く分からないです。
“The Purpose of A lies in B”で、「Aの本懐は、Bであった」という意味なのでしょうが、
“is” でも良いような気がするのです…。
どなたか、この場合、どうして “lie” が使われているのかをご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください。