今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「四条金吾殿御返事」の1文です。
原文
法華経の信心をとをし給へ。
四条金吾殿御返事
火をきるに、やすみぬれば火をえず。
強盛の大信力をいだして、法華宗の四条金吾、 四条金吾と、
鎌倉中の上下万人、乃至、日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ。
法華経の信心を貫き通しなさい。
火を起こすのに、途中で休んでしまえば火を得ることができません。
強盛な大信力を出して、「法華宗の四条金吾、四条金吾」と、
鎌倉中の上下万人をはじめとして、日本国のすべての人の口に褒めたたえられていきなさい。
英文
Carry through with your faith in the Lotus Sutra.
You cannot strike fire from flint if you stop halfway.
Bring forth the great power of faith,
Earthly Desires Are Enlghtenment
and be spoken of by all the people of Kamakura, both high and low,
or by all the people of Japan, as “Shijo Kingo, Shijo Kingo of the Lotus school!”
“flint” は、「火打ち石」の意味があります。
おそらく、時代背景を反映し、当時は火をおこすなら火打ち石が使われていたため、
このような表現になったと考えられます。
“stop halfway” は、「途中で止めてしまえば」という意味ですが、
原文の「休みぬれば」を表現しています。
“Bring forth” は、「出す」や「明らかにする」のイメージで、
ここでは、「大信力をいだして」を表現しています。
“both high and low” は、原文の「上下万人」を表現しています。
“school” には、「学派」や「流派」の意味もあり、
「法華宗」の「宗 (派)」の意味合いとして使われていると推測できます。