今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「兵衛志殿御返事」の1文です。
原文
しをのひると・みつと、月の出づると・いると、夏と秋と冬と春とのさかひには、必ず相違する事あり。
兵衛志殿御返事
凡夫の仏になる、又かくのごとし。
必ず三障四魔と申す障いできたれば、賢者はよろこび、愚者は退く、これなり。
潮が引く時と満ちる時、月の出る時と入る時、また、夏と秋と冬と春との季節の境目には、必ずそれまでとは相違する事がある。
凡夫が仏になる時も、また同 じである。
必ず三障四魔という妨げが出てくるが、その時、賢者は喜び、愚者は退くのである。
英文
There is definitely something extraordinary in the ebb and flow of the tide,
the rising and setting of the moon,
and the way in which summer, autumn, winter, and spring give way to each other.Something uncommon also occurs when an ordinary person attains Buddhahood.
At such a time, the three obstacles and four devils will invariably appear,
The Three Obstacles and Four Devils
and the wise will rejoice while the foolish will retreat.
“extraordinary” は、”ordinary” が「普通」や「一般な」という意味があり、
“extra”が付くことで、「普通ではない」や「特別な」という意味合いになります。
そのため、”something extraordinary” が、「相違する事」を表現しています。
“ebb” と “flow” は、それぞれ単体で「引き潮」と「上げ潮」の意味がありますが、
「潮」という意味の “tide” を使うことで、それが明確になっています。
“an ordinary person” が「凡夫」を表現しています。
“invariable” は、”always” と同じような意味で、
「いつも」や「必ず」という意味合いがあります。
“retreat” には、「後退する」や「撤退する」などの意味があります。