今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「持妙法華問答抄」の1文です。
原文
願くは、「現世安穏・後生善処」の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞・後世の弄引なるべけれ。
持妙法華問答抄
須く心を一にして南妙法蓮華経と、我も唱へ、他をも勧んのみこそ、今生人界の思出なるべき
願わくは「現世は安らかであり、来世には善い所に生まれる」と言われているこの妙法を持つこと、それのみがこの一生の真の名誉であり、来世の導きとなるのです。
ぜひとも全魂を傾けて、南無妙法蓮華経と自身も唱え、他の人にも勧めていきましょう。
それこそが、人間として生まれてきたこの一生の思い出となるのです。
英文
I pray that you will embrace the Mystic Law, which guarantees that people
“will enjoy peace and security in their present existence and good circumstances in future existences.”This is the only glory that you need seek in your present lifetime,
and is the action that will draw you toward Buddhahood in your next existence.Single-mindedly chant Nam-myoho-renge-kyo and urge others to do the same;
Questions and Answers about Embracing the Lotus Sutra
that will remain as the only memory of your present life in this human world.
“embrace” は、「包容する」や「抱きしめる」という意味や「容認する」や「受けれる」という意味あがあります。
また、それ以外にも「信仰する」や「帰依する」という意味もあり、今回はこちらの意味で使われています。
“existence” は、「存在」や「生存」という意味ですが、
英文では “one’s present existence” などと使われ、「今世」という意味合いで使われています。
「現世」は一つだけなので、単数の “existence” が使われており、
「後生」は現世以降の未来 (永劫?) を表しているので、複数形の “existences” が使われていますね!
英文の”This is the only glory that A, and is the action that B” の2つ目の “is” の主語は、文頭の “This” で、省略されていますね!
また、”draw A toward B” で、「AをBに導く」や「AをBに引き寄せる」という意味になります。
「現世安穏・後生善処」が、”will enjoy peace and security in their present existence and good circumstances in future existences.” と訳されていますね!長い!!
“Single-mindedly” は、「一心不乱に」や「誠実に」という意味合いの副詞になります。
“urge A to do” で、「Aに〇〇することを勧める」や「Aに〇〇するように説得する」という意味になります。
それにしても、この御文は強烈ですね!