英語で御書『祈祷抄』の御文を拝していきましょう!

今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。

本日の御書は、「祈祷抄」の1文です。

原文

大地はささばはづるるとも、虚空おおぞらをつなぐ者はありとも、
潮のみちひぬ事はありとも、日は西よりづるとも、
法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず。

たとえ、大地を指差して指した先を外すことがあっても、大空をつなぎ合わせる者があっても、
潮の満ち千がなくなることがあっても、太陽が西から昇るようなことがあっても、
法華経の行者の祈りが叶わないことは絶対にないのです。

英文

Though one might point at the earth and miss it, 
though one might bind up the sky, 
though the tides might cease to ebb and flow and the sun rise in the west, 
it could never come about that the prayers of the practitioner of the Lotus Sutra would go unanswered.

“point at” で、「指差す」の意味になります。
“miss” は、「(的を) 外す」という意味で使われています。

“bind up” は、「束ねる」や「縛る」という意味があり、”bind up a wound” で「傷に包帯する」と使われます。
ここでは、”bind up the sky” で、原文の「虚空をつなぐ」を表現しています。

“tide” は、「潮」という意味の名詞になります。
“ebb” と “flow” は、それぞれで「潮が引く」と「潮が満ちる」の意味がありますので、
より明確に「潮が引く」と「潮が満ちる」を表現しています。

“the prayers go unanswered” で、「祈りのかなはぬ」ということを表現しています。
原文の「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず。」は、「祈りは叶わない」ことは「ない」と二重否定になっています。
英文もそれを踏襲し、”never” と “unanswered” を用いて、二重否定になっていますね!

タイトルとURLをコピーしました