今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「種種御振舞御書」の1文です。
原文
日蓮によりて日本国の有無はあるべし。
種種御振舞御書
譬へば、宅に柱なければ、たもたず。
人に魂なければ死人なり。
日蓮は日本の人の魂なり。
平左衛門既に日本の柱をたをしぬ。
只今世乱れて、それともなく、ゆめの如くに妄語出来して、此の御一門どしうちして、後には他国よりせめらるべし。
例せば、立正安国論に委しきが如し。
日蓮によって、日本国の存亡は決まるのです。
譬えば、家に柱がなければ、家は保たれません。
人に魂がなければ、死人であるのと同じです。
日蓮は日本の人の魂なのです。
平左衛門尉はすでに日本の柱を倒してしまった。
まさに今、世の中が乱れ、それという事実もないのに、夢のように、嘘の話が出てきており、北条家御一門においては同士討ちが起こっている。
後には他国から攻められるであろう。
例えば、「立正安国論」に詳しく述べたとおりである。
英文
The destiny of Japan depends solely upon Nichiren.
A house without pillars collapses, and a person without a soul is dead.
Nichiren is the soul of the people of this country.
Hei no Saemon has already toppled the pillar of Japan,
and the country grows turbulent as unfounded rumors and speculation rise up like phantoms to cause dissension in the ruling clan.Further, Japan is about to be attacked by a foreign country, as I described in my On Establishing the Correct Teaching.
The Actions of the Votary of the Lutos Sutra
“solely” には、「全く」や「ただ」という意味合いがあります。
“topple” には、「ぐらつく」や「倒れる」という意味です。
“turbulent” は、「不穏な」や「動乱の」という意味がある形容詞になります。
“unfounded rumers” で、「根も葉もない噂」や「事実無根の噂」という意味になります。
“speculation” は、「推測」や「憶測」という意味になります。
“dissension” は、「不和」や「紛争」を意味する名詞です。
“the ruling clan” は、「世を治めている一族」の意味であり、
ここでは、「此の御一門」の訳になります。
「立正安国論」は、”On Establishing the Correct Teaching” と訳されていますね!