英語で御書『減劫御書』の御文を拝していきましょう!

今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。

本日の御書は、「減劫御書」の1文です。

原文

法華経にいわく「みな実相じっそうあい違背いはいせず」とう云云うんぬん
天台これを承けて云く「一切世間の治生ちせい産業は皆実相と相違背せず」等云云。
智者とは世間の法より外に仏法をおこなわず。
世間の治世ちせいの法をく能く心へてそうろうを、智者とは申すなり。

減劫御書

法華経の法師功徳品第19には
「 (法華経を受持し抜いた人が世間のいかなることを説いても) みな実相に違背しない」とあり、
天台はこれを承けて
「世間一般の生活のための仕事や生業などの社会的行為は、みな実相に違背しない」
と言っています。
智者とは世間の法以外に仏法を行ずることはありません。
世間において世を治める法を十分に心得ている人を智者というのです。

英文

The Lotus Sutra states,
“[The doctrines that they preach . . . I will never be contrary to the true reality.”

T’ien-t’ai commented on this,
saying that “no worldly affairs of life or work are ever contrary to the true reality.”

A person of wisdom is not one who practices Buddhism apart from worldly affairs but, rather, one who thoroughly understands the principles by which the world is governed.

The Kalpa of Decrease

“doctrine” は、「教義」や「「思想体系」を意味します。

“preach” には、「(司祭や牧師) が説教する」や「説く」という意味があります。

“contrary” は、「反する」や「相違する」という意味があります。

“T’ien-thi” は、「天台」の訳になります。

“worldly”は、「世間の」や「全世界の」と訳せます。

“affairs ” は、「出来事」や「事象」という意味合いがあります。

“worldly affairs of life or work” で、原文の「一切世間の治生産業」を表現していることが分かります。

“thoroughly” は、「完全に」や「全く」という意味です。

“govern” には、「統治する」や「治める」という意味があります。

“the principles by which the world is governed” で、「世間を治めている原理」と訳せます。

原文では、2文で智者について説明していますが、英文では1文になっていますね!
ここは、恐らく、分かりやすいように意訳しているのかと思います。

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