今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「異体同心事」の1文です。
原文
日本国に人人は多人なれども、体同異心なれば諸事成ぜん事かたし。
異体同心事
日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども、大事を成じて、一定法華経ひろまりなんと覚へ候。
悪は多けれども一善にかつ事なし。
譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ。
此の一門も又かくのごとし。
日本国の人々は、多人数ではあっても体同異心であるから、何事も成就することは難しい。
日蓮の一門は異体同心であるため、人数は少ないけれども大事を成就して、必ず法華経は広まるであろうと思うのです。
悪は多くても一善に勝つことはないのです。
たとえば、多くの火が集まっても、ひと水によって消えてしまいます。
この一門もまた同様なのです。
英文
Though numerous, the Japanese will find it difficult to accomplish anything, because they are divided in spirit.
In contrast, although Nichiren and his followers are few, because they are different in body,
but united in mind, they will definitely accomplish their great mission of widely propagating the Lotus Sutra.Though evils may be numerous, they cannot prevail over a single great truth,
just as many raging fires are quenched by a single shower of rain.This principle also holds true with Nichiren and his followers.
Many in Body, One in Mind
“numerous” は、”many” と同義で、「多数の」という意味の形容詞です。
“Though numerous” は、”Though the Japanese are numerous” を表現していると推測できます。
“their great mission of widely propagating the Lotus Sutra” は、原文の「大事」を意味し、より明快に「大事」について表現していますね!
“prevail over” には、(言論で) 「勝つ」や「打ち勝つ」という意味があります。
“raging” は、「激しい」や「ものすごい」という意味の形容詞です。
“quench” には、「(火) を消す」という意味があります。
“hold true” で、「有効である」や「当てはまる」という意味になります。