今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「生死一大事血脈抄」の1文です。
原文
相構え相構えて強盛の大信力を致して、南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ。
生死一大事血脈抄
生死一大事の血脈、此れより外に全く求むることなかれ。
煩悩即菩提・生死即涅槃とは是なり。
信心の血脈なくんば法華経を持つとも無益なり。
よくよく心して強盛の大信力を起こして、南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念していきなさい。
生死一大事の血脈をこれより他に決して求めてはいけません。
煩悩即菩提・生死即涅槃とは、このことなのです。
信心の血脈がなければ、法華経を持っていても無益です。
英文
Be resolved to summon forth the great power of faith,
and chant Nam-myoho-renge-kyo with the prayer that your faith will be steadfast and correct at the moment of death.Never seek any other way to inherit the ultimate Law of life and death, and manifest it in your life.
Only then will you realize that earthly desires are enlightenment, and that the sufferings of birth and death are nirvana.
Even embracing the Lotus Sutra would be useless without the heritage of faith.
The Heritage of the Ultimate Law of Life
“be resolved” で、「決意する」という意味になります。
同じ意味合いで、”be determined” もあります。
“steadfast” は、「断固とした」や「不動の」という意味合いのある形容詞で、
“your faith will be steadfast and correct at the moment of death” で、「臨終正念」を表現しています。
“inherit” は、「相続する」や「継承する」という意味合いがあります。
“the ultimate Law of life and death” が、「生死一大事の血」ですね!
“manifest” は、「証明する」や「はっきりと表明する」の意味合いがあります。
よく政治や選挙で聞く言葉ですね!
“earthly” は、
① (強調して)「全く」や「いったい」という意味と、
②「地球の」や「地上の」という意味もありますが、
ここでは、「現世の」や「この世の」という意味で使われています。
同じような意味では、”worldly” も使われます。
英文では、”earthly desires” で現世の欲求、つまりは、「煩悩」を表現しています。
“enlightenment” は、仏教の「悟り」という意味があり、
“earthly desires are enlightenment” で「煩悩即菩提」を表現していますね!
また、”the sufferings of birth and death are nirvana” が「生死即涅槃」を表現していますね!
“embrace” は、「信仰する」や「帰依する」という意味になります。
“heritage” は、「継承」や「伝統」という意味合いがある名詞で、
原文の「血脈」の訳になります。