今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「千日尼御前御返事」の1文です。
原文
此の経文は一切経に勝れたり。
千日尼御前御返事
地走る者の王たり、師子王のごとし、空飛ぶ者の王たり、鷲のごとし。
南無阿弥陀仏経等はきじのごとし、兎のごとし、鷲につかまれては涙をながし、師子にせめられては腸わたをたつ。
念仏者・律僧・禅僧・真言師等又かくのごとし。
法華経の行者に値いぬれば、いろを失い魂をけすなり。
この法華経 の経文は、一 切経のなかで最も勝れています。
地を走る者 の王である師子王のようである。
空を飛ぶ者の王である鷲のようである。
南無阿弥陀仏の経などは、雉のようで、兎のようである。
鷲につ かまれては涙を流し、師子に責められては腸を断つののである。念仏者・律僧・禅僧・真言師なども、また同じです。
法華経の行者に会うと、顔色を失い、魂を消してしまう。
英文
This sutra is superior to all other sutras.
It is like the lion king, the monarch of all the creatures that run on the ground,
and like the eagle, the king of all the creatures that fly in the sky.Sutras such as the Devotion to Amida Buddha Sutra are like pheasants or rabbits.
Seized by the eagle, their tears flow; pursued by the lion, fear grips their bowels.
And the same is true of people like the Nembutsu adherents, the Precepts priests, the Zen priests, and the True Word teachers.
When they come face to face with the votary of the Lotus Sutra,
The Sutra of True Requital
their color drains away and their spirits fail.
“superior” は、「優れている」という意味です。
“monarch” は、「君主」や「国王」の意味があります。
“devotion” には、「信仰」や「信心」の意味がある名詞であり、
“Devotion to Amida Buddha Sutra” で、「南無阿弥陀仏経」を表現していることが分かります。
“pheasant” は、「雉」です。
“seize” は、「掴む」という意味です。
“pursue” は、「追いかける」という意味があります。
“grip” は、「掴む」という意味があります。
“bowel” は、「腸」や「内臓」という意味です。
“adherent” は、「信仰者」や「信奉者」という意味があり、
“the Nembutsu adherents” で、「念仏者」を意味しています。
“precept” は、「教え」や「教義」という意味があり、
“the Precepts priests” で、「律僧」を意味しています。
“True Word teachers” は、「真言師」を意味しています。
「真言」の英語が直訳の “True Word” なのは面白いですね!