英語で御書『種種御振舞御書』の御文を拝していきましょう!

今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。

本日の御書は、「種種御振舞御書」の1文です。

原文

わたうども二陣三陣つづきて、迦葉かしょう阿難あなんにもぐれ、天台・伝教にもこへよかし。
わづかの小島こじまのぬしらが、をどさんを、をぢては閻魔王のせめをば、いかんがすべき。
仏の御使おんつかいとなのりながら、をくせんは無下むげ人人ひとびとなり、ともうしふくめぬ。

種種御振舞御書

わが一門の者たちは、二 陣、三陣と続 いて、迦葉や阿難にも勝れ、天台や伝教をも超えていくのです。
小さな小島である日本の国主らが脅すのを恐れては、閻魔王の責めをどうするというのか。
「仏のお使いであると名乗りながら、臆する人々は話にもならない人々です。」
と、弟子たちに申し含めたのです。

英文

My disciples, form your ranks and follow me,
and surpass even Mahakashyapa or Ananda, T’ien-t’ai or Dengyo!

If you quail before the threats of the ruler of this little island country [and abandon your faith],
how will you face the even more terrible anger of Yama, the lord of hell?

If, while calling yourselves the Buddha’s messengers, you give way to fear,
you will be the most despicable of persons!

The Actions of the Votary of the Lotus Sutra

英文の “form your ranks”ですが、
“rank” には隊列という意味があるので、「隊列を組んで」と理解できます。
そのため、「二陣三陣つづ きて」を “form your ranks and follow me” と訳していると分かります。

“quail” って何?と思ったのですが、
“quail” には、「怖気づく」や「尻込みする」という意味があるそうです。

「閻魔王」は、”Yama” と訳されていますね!
“Yama” は、サンスクリット語の「ヤマ」を当てた表記だそうです。
そして、補足として、”the lord of hell” と記載されていますね!

「閻魔王の責め」を “anger” を使っているのが、面白いですね!
“anger” の印象としては、「怒り」なので、実際に攻撃されるというよりかは、
恐ろしい存在という意味合いで訳されているんだと推測できます。

最後の英文の “If” にかかる部分は、離れており、”you give way to fear” です。
“while” を途中で入れているのは、何でなんでしょうね?
強調するため?
(英語に詳しい人教えてください。)

“despicable” は、「軽蔑するべき」や「卑しい」などの意味合いがあり、
「『無下』の人人」の「無下」に使われていると考えられます。

ちなみに、原文の「申しふくめぬ」は、英文には無いんですね!

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