今日も、英語で御書を読んでいこうと思います。
本日の御書は、「崇峻天皇御書」の1文です。
原文
中務三郎左衛門尉は、主の御ためにも、仏法の御ためにも、世間の心ねも、
崇峻天皇御書
よかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ 。
穴賢・穴賢、蔵の財よりも身の財すぐれたり、身の財より心の財、第一なり。
中務三郎左衛門尉 (四条金吾) は、主君のためにも、仏法のためにも、世間においての心がけも、立派であった、立派であったと、鎌倉の人々に称えられるようになりなさい。
蔵の財よりも身の財の方が勝れており、
身の財よりも心の財が第一なのです。
英文
Live so that all the people of Kamakura will say in your praise thatNakatsukasa [no] Saburo Saemon-no-jo is diligent in the service of his lord, in the service of Buddhism, and in his concern for other people.
More valuable than treasures in a storehouse are the treasures of the body,
The Three Kinds of Treasure
and the treasures of the heart are the most valuable of all.
“in one’s praise” で、「称賛して」という意味になります。
“diligent” は、「熱心な」や「勤勉な」という形容詞です。
なので、”A is diligent in B” で、「Aは、Bに対して熱心だ」と表現できます。
英文の “Live so that all the people of Kamakura will say in your praise thatNakatsukasa [no] Saburo Saemon-no-jo is diligent in 〇〇” は、「中務三郎左衛門尉が〇〇に熱心であることを鎌倉中の人々が称賛して言うように生きなさい」と訳せます。
原文の「世間の心ね」とは何?と思ったのですが、
英文の “his concern for other people” の方が理解しやすいですね!
つまりは、「他の人々を気遣うこと」と理解できます。
あと、「主の御ためにも、仏法の御ためにも」の「御ため」に、”service” が「仕える」という意味合いで使われているのは、個人的には面白いと感じました。
「蔵の財よりも身の財すぐれたり、身の財より心の財、第一なり。」は、有名な御文ですね!
英文では、”More valuable than treasures in a storehouse are the treasures of the body, and the treasures of the heart are the most valuable of all.” と長いので、
“Storehouse” << “body” << “heart” とおぼえましょう!